「毎日の通勤で疲れてしまった」
「子育てと家庭の両立ができる働き方がしたい」
このような悩みを抱えている人の中には、在宅ワークへの転職を考えている人も多いのではないでしょうか？
在宅ワークが広まりつつある今、働き方の選択肢は増えています。
ところが、興味があっても「未経験から転職できるのか」「何から始めればいいか」「そもそも、どんな仕事があるのか」わからずに迷っている、という声も少なくありません。
この記事では、在宅ワークに転職したい人が最初にやるべき5つのステップについて解説します。未経験からでも始めやすい職種についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
在宅ワーク転職をするための5ステップ
在宅ワークに転職するためのステップを紹介します。
- STEP1｜自分が在宅ワークに向いているかを確認する
- STEP2｜在宅で働ける職種を理解する
- STEP3｜スキルの棚卸しと不足スキルの補強
- STEP4｜在宅ワーク求人が多い転職サービスに登録
- STEP5｜応募してオンライン面接を受ける
STEP0｜在宅ワークをする目的を明確にしよう
「在宅ワークに転職したい」と思ったら、まずは「なぜ在宅ワークがいいのか」「何を達成したいのか」目的を明確にしましょう。
在宅ワークには様々な働き方があり、場合によっては、現職でリモートワークができたり、副業として在宅ワークを始めるといった選択ができるからです。
参考：在宅ワークを種類別に紹介！あなたにとって「いい在宅ワーク」を見つけてみよう
STEP1｜自分が在宅ワークに向いているかを確認する
在宅ワークは、自由度が高く魅力的な点も多々ありますが、向き不向きがあり、人によっては出社する方がいい場合もあります。
向いている人の特徴は次の通りです。
- 一人で黙々と作業ができる
- 自己管理（時間・タスク）ができる
- トラブル時にも自分で調べて対応ができる
反対に、向いていない人には次の特徴があります。
- 人と会って働きたい
- 直接指示される方が働きやすい
という人は、在宅ワークを負担に感じるかもしれません。
在宅ワークと出社の違いの一つに、上司や取引先、同僚とのコミュニケーションのとり方があります。
チャットでのコミュニケーションに慣れるまでは、表情が見えないことやすぐに返事がないことへの不自由さを感じるかもしません。
STEP2｜在宅で働ける職種を理解する
在宅ワークは「パソコンを使う職種」がほとんどです。自分が興味のある仕事があるか、できる仕事があるかを知ることが大切です。
大きく分けると、パソコンの基礎スキルがあれば未経験からでもできる仕事と、専門スキルが必要な仕事があります。
未経験から始めやすい仕事は、
- データ入力
- バックオフィス業務、オンライン秘書
- Webライター
- SNS運用代行
専門スキルが必要な仕事は、
- 動画編集
- Webマーケティング
- Webデザイナー
- Web制作
- エンジニア
などがあります。専門性が高くなればなるほど、収入も高くなる傾向があります。
参考：主婦が在宅ワークをはじめるなら？おすすめの仕事と探し方
STEP3｜スキルの棚卸しと不足スキルの補強
在宅ワークに転職をしたいと思ったら、自分のスキルの棚卸しをしてみましょう。興味のある仕事に必要なスキルが不足している場合は、補強するために学ばなければなりません。
専門性の高い職種であればあるほど、求められるスキルも高くなります。
たとえば、エンジニアであればプログラミング、WEBデザインであれば、ツールが使用できることやデザインスキルは必須です。
未経験からでも始めやすい動画編集も、Youtubeなどで編集の基礎スキルを学んでおく必要があります。
参考：リスキリング・アップスキルが注目される背景とは？AI時代に求められるスキル
STEP4｜在宅ワーク求人が多い転職サービスに登録
在宅ワークの求人は、在宅ワークを専門に扱う求人サイトや、大手求人サイト、転職サイトなどで見つけられます。
働き方によっては、業務委託の仕事が受けられるクラウドソーシングサイトもおすすめです。
多くのサイトでは、フルリモートの正社員求人は少なく、ハイブリッド（一部リモート）、パートやフリーランスといった働き方の求人が多い傾向です。
参考：在宅ワークにおすすめの求人サイト11選！タイプ別にサイトの特徴も解説
STEP5｜応募してオンライン面接を受ける
希望する内容の求人が見つかったら応募してみましょう。在宅ワークの面接は、オンラインで1〜2回実施されます。オンライン面接は、対面と比べてラクだと思う人も多いですが、実際は事前準備をしっかりとしておくことがポイントです。
- 静かな環境を準備する
- カメラ、マイクを試しておく
- はっきりと話す
- 背景の写り込みに注意する
など、オンライン面接ならではの注意点があります。
在宅ワークのメリット・デメリット
在宅ワークは自由度が高く、「家庭と仕事の両立」をするのに適した働き方ですが、多くのメリットがある一方でデメリットもあります。
在宅ワークへの転職を考える際に、どのようなメリットとデメリットがあるかチェックしておきましょう。
在宅ワークのメリット
在宅ワークのメリットは次のとおりです。
- 通勤時間がゼロ
- 家庭・介護と仕事の両立がしやすい
- 時間の拘束が少ない
- 地方や海外からでも働ける
通勤時間がゼロ
在宅ワークは、通勤時間がゼロになるという大きなメリットがあります。1日の時間に余裕ができるだけではなく、満員電車や渋滞のストレスから解放されて、精神的なストレスも軽減します。
毎日往復で1時間通勤にかかっていたとすると、1ヶ月で20時間、およそ1日分の時間を通勤に充てていたことになります。
通勤時間がゼロになるというメリットは、生活の質に想像以上に大きな影響を与えている、と感じます。
家庭・介護と仕事の両立がしやすい
育児や介護は時間的な制約が大きく、仕事との両立に課題を感じている人も多いでしょう。
在宅ワークは、仕事の合間に子供の送り迎えや、食事の準備などの用事ができるほか、突発的な事態にも対応しやすいといったメリットがあります。
ライフイベントを理由に離職を避けられる可能性もあり、キャリア形成をする上でもメリットのある働き方と言えます。
参考：介護と仕事の両立はできる？在宅ワークが解決策になる理由【経験者にインタビュー！】
時間の拘束が少ない
在宅ワークは、柔軟にスケジュール管理がしやすく、時間の拘束が少ない点もメリットの一つです。
正社員の仕事であっても、フレックスタイム制を取り入れている企業も多く、コアタイム（勤務が必須の時間帯）以外は仕事量に合わせて自分で時間管理ができます。
スキマ時間や空いた時間を有効に使いたい人に適した働き方です。
地方や海外からでも働ける
オフィスへの出社が不要な在宅ワークは、全国、世界中どこからでも同じ仕事が継続できます。
たとえ、家族の事情で転勤することになったとしても、支障をきたすことはありません。どこに住んでいても同じ仕事が続けられることも、在宅ワークの大きなメリットです。
在宅ワークのデメリット
在宅ワークのデメリットは次のとおりです。
- 孤独感が出やすい
- 自己管理が必要
- コミュニケーションが難しい
孤独感が出やすい
在宅ワークのデメリットは、一人で作業をする時間が多くなり孤独感が出やすいことです。
業務で困ったことがあった場合でも解決に時間がかかったり、相談ができずに不安を感じることもあるでしょう。
出社している時と異なり、日常的な雑談や、同僚とのランチなど、顔を合わせてコミュニケーションをする機会が激減します。
自己管理が必要
在宅ワークを続けるには、自己管理がとても大切です。
自宅で作業をしていると、リラックスをした気分になりやすく、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。
「いつでも仕事ができる環境」は、長時間労働やメリハリなく仕事をしてしまう状態になりやすいです。
そのほか、在宅ワークでは健康管理にも注意が必要です。運動不足や腰痛・肩こりといった不調を起こしやすくなります。
コミュニケーションが難しい
コミュニケーションの難しさも在宅ワークならではのデメリットと言えます。
対面と違い、コミュニケーションの基本はチャットになります。表情や声のトーンなどの非言語的な情報が伝わりにくく、慣れるまでは困難に感じることもあるでしょう。
在宅ワークで人気の職種
ここからは、在宅ワークで人気の職種を紹介します。
未経験からでも始めやすい職種
在宅ワークを始めるのであれば、パソコンの基礎スキルは必須ですが、専門的なスキルがなくても、未経験から始めやすい職種もあります。
- データ入力
- バックオフィス業務、オンライン秘書
- Webライター
- SNS運用代行
データ入力
データ入力は、依頼されたデータをエクセルやスプレッドシートなどの専用フォームに入力する仕事です。タイピングの速さと正確さは必要ですが、自分のペースでコツコツと取り組めます。
アルバイトや業務委託の仕事で募集されていることが多いです。
バックオフィス業務、オンライン秘書
バックオフィス業務は、企業の裏側で組織を支える仕事です。在宅ワークの求人も多く、正社員からアルバイト、業務委託まで、働き方も選びやすい職種です。
バックオフィスの種類には、一般事務、営業事務、経理、総務、人事、カスタマーサポートなどがあり、多種多様です。
Webライター
Webライターは、企業や個人から依頼を受けて、Web上の文章を書く仕事です。
たとえば、ブログ記事や企業のホームページのコラム記事、商品説明など、Web上のあらゆる記事を書きます。
需要が高く求人多数で、正社員からアルバイト、業務委託などのさまざまな働き方が選べる職種です。
WebライティングのスキルはWebライターとしてだけではなく、どの在宅ワークでも活かせる汎用性のあるスキルです。
SNS運用代行
SNS運用代行は、InstagramやXなどの企業や個人アカウントを代行して運営し、投稿作成やフォロワー分析などを行います。
これまでにアカウントを運営した経験があれば始めやすく、比較的求人も多い傾向です。アルバイトや業務委託の仕事を中心としたサイトで探しやすい職種です。
スキルが必要な職種
パソコンの基礎スキルに加えて、専門スキルが必要な人気の在宅ワークは次の5つです。動画編集はYoutubeなどを使い独学で基礎が学べるので、未経験の方でも始めやすい在宅ワークです。
動画編集
動画編集は、Youtubeなどの動画の画像や音声を確認して、使う部分を見やすく伝わりやすい映像に仕上げる仕事です。
たとえば、不要な部分を編集してカットし、テンポよく動画がつながるように整える、情報が伝わりやすいように文字入れをする、BGMや効果音で印象を高める音を入れるなどがあります。
動画編集は基礎を独学でも学びやすく始める人が多い職種です。そのため、最初はクラウドソーシングサイトなどを利用して、単発の仕事を受ける人がほとんどでしょう。
Webマーケティング
Webマーケティイングは、ツールを使ってデータを分析し、集客や売上アップするための施策を企画し、実行する仕事です。
Webマーケティングのスキルを活かした仕事には、SNS運用代行やWeb広告運用、SEOコンサルなどがあります。正社員として企業で働いたり、独立・起業も目指せる仕事です。
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの見た目を作る仕事です。レイアウトやフォント、画像をを考え、Webサイトに来た人が快適に使いやすい設計にします。
企業にWebデザイナーとして所属したり、個人でフリーランスとして働いたり、働き方も選びやすい仕事です。
参考：デイトラ卒業生に聞く！「Web制作コース」と「Webデザインコース」どちらがいい？
Web制作
Web制作は、企業のホームページやECサイト、ランディングページ（LP）などのWebサイトを制作する仕事です。業務内容は幅広く、プログラミングスキルや企画・提案、デザインスキルなどの専門スキルが必要になります。
Webデザイナーと同様に、企業に所属して働いたり、個人でフリーランスとして独立、起業することも目指せるし仕事です。
参考：Web制作とは？仕事の内容やWebデザインとの違いについて解説！
エンジニア
エンジニアは、システムやアプリを開発したり、業務の課題を解決する仕組み作りをしたりして、動かし、改善する仕事です。
プログラミングの基礎スキルだけではなく、各言語の専門的な知識やスキルが必要になります。
エンジニアの仕事はリモートワークとも相性が良く、在宅で働く人も多い職種です。最近では女性のエンジニアも増えてきています。
参考：女性エンジニアは少ない？目指す女性が増えている理由と働くメリット・デメリット
在宅ワークの求人が見つかるおすすめの転職・求人サイト
ここからは、在宅ワークの求人が見つかるおすすめの転職・求人サイトを厳選して紹介します。
ママワークス
| 企業名（サイト名） | ママワークス |
| 運営会社 | 株式会社アイドマ・ホールディングス |
| 公開求人数 | 1,304件 |
| リモートワーク対応求人 | 多数 |
| 対応職種 | Web制作 SNS運用代行 Webマーケティング デザイナー 営業 事務・バックオフィス業務 など |
| サポート体制 | オンライン講座の無料受講 プロフィールを見た企業からのスカウト |
| 公式サイトURL | mamaworks.jp
 |
doda
| 企業名（サイト名） | doda |
| 運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
| 公開求人数 | 259,701件 |
| リモートワークの求人件数 | ー |
| 対応職種 | エンジニア デザイナー 営業 事務 動画編集 記事制作、編集 など |
| サポート体制 | 転職エージェント |
| 公式サイトURL | https://doda.jp/ |
リクナビNEXT
| 企業名（サイト名） | リクナビNEXT |
| 運営会社 | 株式会社リクルート |
| 公開求人数 | 1,289,000件以上 |
| リモートワークの求人件数 | 441件以上 |
| 対応職種 | エンジニア デザイナー 営業 動画編集 Webライター など |
| サポート体制 | 転職支援サービス（リクルートエージェント） 企業からのオファーが届く |
| 公式サイトURL | https://next.rikunabi.com/ |
Indeed
| 企業名（サイト名） | Indeed |
| 運営会社 | Indeed Japan 株式会社 |
| 公開求人数 | ー |
| リモートワークの求人件数 | 43,000件以上 |
| 対応職種 | エンジニア デザイナー 事務系 営業 動画編集 Webライター など |
| サポート体制 | 履歴書の登録 企業研究機能の無料提供 |
| 公式サイトURL | https://jp.indeed.com/ |
クラウドワークス
| 企業名（サイト名） | クラウドワークス |
| 運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
| 公開求人数 | 407,448件 |
| リモートワーク対応求人数 | 14,740件 |
| 対応職種 | エンジニア デザイナー セールス・営業支援 動画編集 SNS運用 経理事務などの事務系 |
| サポート体制 | 24時間365日発注される仕事を監視 「報酬評価機能」の導入 |
| 公式サイトURL | https://crowdworks.jp/ |
在宅ワーク転職に関するよくある質問
未経験からでも在宅ワークに転職できますか？
未経験からでも在宅ワークに転職することは可能です。ただ、職種によっては、転職に時間がかかったり、収入が上がらなかったりすることもあります。たとえば、未経験から専門性のあるスキルが必要な、エンジニアやWeb制作などの仕事に転職する場合は、必要なスキルを習得しなければなりません。
40代から在宅ワークで一生できる仕事は？
40代から在宅ワークで一生できる仕事には、Webライターやオンライン事務・秘書、Webデザイナー、動画編集、Webマーケター、エンジニアなどがあります。
在宅ワークで活かせる資格は？
在宅ワークで活かせる資格は、事務系であればMOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）や日商簿記（3級〜2級）、FP（ファイナンシャルプランナー）、エンジニアであればAWS認定などがあります。
在宅ワーク転職のまとめ
在宅ワークに転職する際、最初にする5つのステップは、
- STEP1｜自分が在宅ワークに向いているかを確認する
- STEP2｜在宅で働ける職種を理解する
- STEP3｜スキルの棚卸しと不足スキルの補強
- STEP4｜在宅ワーク求人が多い転職サービスに登録
- STEP5｜応募してオンライン面接を受ける
在宅ワークには、様々な働き方があり、達成したい目的に合わせて選びましょう。
選択する働き方や職種によって、おすすめの求人サイトや転職サイトも変わってきます。それぞれの特徴を知って、自分に合った在宅ワークを見つけてください。
