50代女性の学び直しはITスキルがおすすめ！リスキリングしたい3つのスキル

「転職に活かせるスキルを学び直したい」「在宅でできる仕事がしたいけど、どんなスキルが必要？」このような要望や悩みがある人も多いはずです。

50代の女性は、育児はひと段落したものの次は親の介護で忙しくなり、外で毎日働くことが難しくなったり、自分自身の体調不良により、正社員として働けないという人もいるでしょう。

この記事では、50代の女性が10年後のキャリアパスを考えたときに、今学び直しておくと役立つスキルを紹介しています。外で働くことが困難であっても、不安を抱えることなくすきま時間で働ける在宅ワークに欠かせない、ITスキルがわかります。

50代女性の学び直しにITスキルをおすすめする理由

ここでは、50代の女性の学び直しにITスキルがおすすめな理由を紹介します。

在宅ワークという選択肢ができる

50代になると、介護や自分自身の健康状態によって、外で働くのが困難になるケースも増えてきます。そのような状況でも、ITスキルを身につけておくと、在宅ワークという働き方が可能です。今働いている会社でのリモートワークができる部署への移動や、パソコンを使った事務、物販など、スキルに合わせた在宅ワークの仕事という選択肢が出てきます。

社会のデジタル化の波にのる

DXという言葉はご存じでしょうか？DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で、社会のIT化やAIの進化に合わせた、デジタル化のことです。

日本でも企業DX・医療DX・教育DX・農業DXなど、あらゆるところでDX、DXと言われ、社会全体でのデジタル化が推進されています。好む好まざるに関わらず、これからさらにデジタル化は進み、ITスキルの有無によって生活や仕事、QOLに大きな違いがうまれるでしょう。

少子高齢化が進む日本では、企業でもITスキルを持つ人材の確保は急務とされており、成長産業であるIT分野のスキルを磨くことは、キャリアアップの可能性を広げることになります。

長生きへの備え

日本では、2023年の時点で65歳以上の人口が30％近くを占めています。そのうち、65歳以上の高齢者で仕事をしている人の数は、約25.2％（2023年）と、年々増加傾向にあります。（総務省統計局 労働力調査より）

年金を受け取る年齢が選択できるようになり早期退職をする人がいることや、年金受給額の減少、医療費負担が増えたことなどによる金銭的な理由から仕事をする人がいる一方で、働く意欲のある健康な高齢者が増えていることも理由として考えられます。

リタイアした後、10〜20年以上人生が続くと想定すると、50歳で習得したスキルは新たなキャリアを築くために十分役立ちます。セカンドキャリアとしてのプランを立てて、好きなことや得意なことで収入を得られるスキルが身につけられるといいですね。

50代女性のリスキリングにおすすめな3つのITスキル

50代女性の学び直しでリスキリングをおすすめしたい3つのスキルを紹介します。パソコンに自信がない・苦手意識があるという方は、まずはパソコンの基礎から学び直しましょう。

• パソコンの基礎スキル
• ライティングスキル
• AI活用スキル

基礎的なパソコンスキル

まず、ITスキルの基礎となるパソコンスキルを身につけておくといいでしょう。基礎的なパソコンスキルにはタイピング、マイクロソフトWordやGoogleドキュメントなどでの文書作成、Excelやスプレッドシートを使った表作成や四則計算など。そのほか、ネットワークやクラウド、セキュリティなどの基礎知識も含まれます。

ITパスポート

ITパスポートはITの基礎知識を証明する国家資格で、転職をするときにはIT全般の基礎知識を有するという証明になります。IT関連のスキルを身につけてステップアップするための足がかりとして取得する人も多い資格です。

MOS（マイクロソフトオフィススペシャリスト）

MOSは、Microsoft社が提供しているワードやエクセル、パワーポイントなどのMicrosoftアプリケーションの操作スキルを証明できる資格です。オフィスワークでの実践的なスキルが習得できます。

ライティングスキル

ライティングスキルはWEBでの仕事をする上でとても重要なスキルです。なぜなら、WEBでのコミュニケーションは、チャットでのやり取りが多いため、わかりやすく完結に伝えるスキルが必要になります。

また、サービスや商品を販売するときにも、ライティングスキルは役立ちます。顧客にサービスや商品の魅力を文章で伝えることで、より多くの人に届けられるようになるからです。

ブログのすすめ

ライティングスキルを身につけるにあたり、おすすめしたいのがブログの開設です。無料で始めることもできますし、アフィリエイト広告などからの収入を視野に入れ、WordPress（ワードプレス）でサイトを立ち上げるという方法もあります。

WordPress（ワードプレス）とはサイトやブログが簡単に作れる、世界で最も人気のコンテンツ管理システムです。本来、サイトやブログを立ち上げるためにはプログラミングの知識が必要ですが、WordPressでは直感的に操作して簡単に作成できます。（このブログもWordPressを使用しています！）

ブログを始めることで、ライティングスキルはもちろんのこと、どのような発信内容だと読まれやすいか、読者のニーズを捉えるマーケティングのスキルも同時に養われます。

ブログを始めるメリットは、WEBでの仕事に必要不可欠なスキルが身につくということもありますが、自分がこれまで培ってきた経験や知識を発信することで、たくさんの人の役に立てるという喜びも感じられるというメリットもあります。

50歳までの人生経験による発信は、きっと誰かの役にたつ情報であることも多いはずです。パソコンのスキルにあまり自信がないという方でも、無料ブログであればすぐに始められます。パソコンの基礎知識が多少あるという方は、WordPressでのブログ開設に挑戦されることをおすすめします！

AI活用スキル

日々進化するAIは、これからIT分野だけではなく日常生活の中でも触れる機会が増えると予想されます。すでに、私たちの身の回りではAI技術が広く使われています。

たとえば、スマートフォンの顔認証システムやお掃除ロボット、チャットボットなど。新しくITスキルを学ぶのであれば、AIを使えるスキルは外せません。AIを使った調べものや文章作成、画像作成などの、作業効率を向上させるツールとして使えるようになっておくといいでしょう。

AIエンジニアを目指すのであれば、プログラミング（とくにPython）、統計学などを使った数学スキル（アルゴリズムの基礎の理解）、機械学習・ディープラーニング、エイキスキルなど幅広いスキルを学習する必要があります。

専門性の高いスキルであるため、習得には時間と素養が問われます。それゆえ、一定以上のスキルが習得できるとキャリアの選択肢が広がり、高い収入を得られることも多いでしょう。

 AIについて詳しく知りたい！という人はこちらの記事もご覧ください

「これまでのキャリア×WEB」の仕事を探す

50代でITスキルを学び直してからの副業や転職には、これまでのキャリアで培ったスキルを活かせるという強みがあります。

「これまでのキャリア×WEB」の仕事には次のような仕事があります。

営業×WEB

WEBでの事業を展開している企業では、営業職もデジタルを活用したスタイルに変化しています。デジタルを活用した営業スタイルとは、AIツールなどを使って取り入れた顧客データを元に分析・施策をするWEBマーケティングのことで、自社サイトでの集客・WEB広告、SNS集客といった営業活動があります。

• メディア・SNS運営代行
• WEBマーケティングコンサル
• プロジェクトマネージャー
  

経理・事務×WEB

在宅ワークではじめやすい仕事には、経理や事務、オンライン秘書があります。基礎的なパソコンスキルと事務経験があれば、比較的かんたんにクラウドソーシングサイトなどで仕事が見つかります。

• クラウド型のソフトを使用した記帳代行、給与計算など
• 資料作成・データ入力
• オンライン在庫・発注・仕入れ管理
• オンライン秘書・アシスタント業務

 クラウドソーシングサイトで仕事を探したい！という人はこちらの記事が参考になります

アパレル・販売職×WEB

アパレル販売などの経験を活かしてECサイトを運営して商品を販売することもできます。仕入れた商品が販売できるサイトには、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピング、趣味のハンドメイド作品などの販売にはminnne、Creema、メルカリ、ラクマなどの販売サイトがあります。

• ECサイト運営
• ハンドメイド出品

初心者からでも始めやすい在宅ワーク

基礎的なパソコンスキルやライティングスキルで初心者からでも始めやすい在宅ワークを紹介します

事務職・オンライン秘書

スキルの習得後に始めやすい在宅ワークには、経理や一般事務の仕事、業務内容が多岐にわたるオンライン秘書の仕事が多数あります。単発で発注されるデータ入力などの作業では報酬が低くなりやすいですが、経理や幅広い業務に対応するオンライン秘書では、クライアントから継続的に仕事を受けられることもあり、安定した収入も見込めます。

WEBを使った経理や事務職は、副業やフリーランスとしての働き方と社員・アルバイトとしての働き方が選べる職種です。最近では、リモートワークを推進している企業も増えているため、外に出て働くことが困難な状況であっても、柔軟な働き方がしやすいでしょう。

WEBライター

WEBライターも初心者から始めやすい在宅ワークです。企業や個人から依頼された記事のテーマに沿ってリサーチし、文章を書く仕事です。

依頼者が多く需要が高いジャンルで、これまでのキャリアで培った経験や知識・スキルを活かした記事が書けると、報酬も上がりやすくなります。ある程度の実績ができたあと、SEOやキャッチコピー、インタビューなどの専門的な知識を身につけていくことで、さらにステップアップすることもできます。

 未経験からWEBライターをはじめたい方はこちらの記事も参考になります

動画編集

動画編集も初心者から始めやすい仕事です。Youtubeなどの動画やSNS広告動画、といったメディアのコンテンツを目的に応じて編集します。無料または低価格の動画編集ソフトを使用して、Youttubeや無料講座などで学習できます。基本的な操作は比較的すぐに習得できるでしょう。はじめは報酬が低くなりがちですが、実績を重ね専門性を磨くことで上げていくことができます。初心者から始める副業としておすすめの在宅ワークです。

これらの仕事は、クライアントワークであることが多く、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで探せます。
→ おすすめのクラウドソーシングサイトについての記事はこちら

 在宅ワーカー×フリーランスの「働き方」についての記事はこちらです

50代女性の学び直しは「これまでのキャリア×WEB」の仕事を

50代の女性の学び直しにはITスキルがおすすめです。現在のITのスキルによって、学び直しの目的は変わります。

まず、「パソコンに自信がない」「苦手意識がある」という人は、パソコンの基礎的なスキルを身につけましょう。ステップアップへの足掛かりとして、ITパスポートなどの資格に挑戦してみるのもひとつです。

基礎的なパソコンスキルを習得したあとは、スキマ時間を活用して在宅ワークでの仕事を探し、実際に収入を得ることも可能です。さらに専門性を磨いていくことでキャリアアップもしやすくなります。

すでに、ITスキルがあるという人には、AIを活用するスキルをおすすめします。プログラミングやマーケティングのデータ分析などにAIの知識は欠かせません。

これまでのキャリアとWEBでのスキルを掛け合わせた仕事で、50代からのセカンドキャリアを築いていけるといいですね。