プログラミング学習をはじめるにあたり、「挫折するかもしれない」という不安を感じる人は少なくありません。なぜなら、プログラミングは「専門的なスキルで難しそう」「時間がかかりそう」といったイメージがあるからです。
実際にプログラミングは向き不向きがあり、途中で挫折する人もいます。
そこで、本記事では現役エンジニアから見たプログラミング学習で挫折しやすい人の特徴と、独学で成功するためのコツを紹介します。

さらに、スクール学習のメリットにも触れますので、独学とスクール、どちらがあなたに合っているかを見極めるヒントとなるでしょう。
- プログラミングが挫折しやすい理由
- プログラミングで挫折する人の特徴
- プログラミング学習のコツ
- プログラミングスクールのメリット
プログラミング学習で挫折する人は約90%?


プログラミング学習は、途中で挫折する人が多いと言われています。
実際、学習を始めてからつまずいた経験をしたり、挫折したことがある人は約90%にも上るというデータもあるほどです。(「iOSアカデミア」を運営するinit株式会社2021年インターネット調査より)
この結果から、プログラミング学習は私たちが思う以上に挫折しやすいということがわかります。
挫折の理由はさまざまですが、その原因をきちんと理解し適切な対策を取れば、独学でも目標を達成することは十分可能です。
まずは、プログラミング学習で挫折しやすい人の特徴や、挫折してしまう主な理由を詳しく見ていきましょう。
プログラミングが挫折しやすい理由
プログラミング学習が継続できず、挫折しやすい理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
- エラーが起きたときに解決できない
- モチベーションの継続が難しい
それぞれの理由について詳しく解説します。
エラーが起きたときに解決できない
プログラミングでコードを書いていればエラーはつきものなのですが、解決法が見つけられないと、挫折の原因となります。
コード上のわずかな入力ミス、例えば、ピリオドやスペースを入力し忘れただけでもエラーにつながります。このようなエラーは、初心者にとって原因の特定すら困難な状況で、エラーの解決に多くの時間を費やすことになりかねません。
解決策が見つからない場合にはただ時間だけが過ぎてしまいストレスがたまったり、自分には無理だと諦めてしまう人も。エラー解決能力は初心者が乗り越える必要のある最初の大きなハードルです。
「エラーは必ず起こるものだ」と事前に認識しておくことで、心の準備ができます。



エラーを避けようとするのではなく、むしろ成長のためのステップだと捉えることがプログラミング上達への一番の近道となります。
モチベーションの維持がむずかしい
もう一つの理由はモチベーションが維持しにくいといった点です。
学習初期は新しい知識を吸収する楽しさがありますが、徐々に難易度が上がり成果が見えにくくなっていきます。
とくに、独学ではエラーの解消が自分自身でできなかったり、自分の進捗を客観的に評価してくれる人がいないため、努力が報われているかどうかが分かりづらく、モチベーションを維持するのが難しくなります。
また、日々の仕事や学業に追われる中で、学習時間を確保し高い集中力を維持し続けるには、高い自己管理能力と強い意志が必要です。



モチベーションを維持するためには、小さな成功体験の積み重ねや、学習仲間を見つけたりするなどの工夫が不可欠になります。
プログラミング学習で挫折する人の特徴


プログラミング学習を始める前に、自分が挫折しやすいタイプかどうかを知っておくことは大切です。プログラミング学習で挫折しやすい人に共通する特徴は次の3つです。
- プログラミング学習の目的が明確でない人
- 計画的に学習ができない人
- エラーの解決策を見出せない人
順番にくわしく解説します。
プログラミング学習の目的が明確でない人
プログラミング学習で挫折する人の特徴の一つに、目的が明確でないことが挙げられます。
「プログラミングができたら面白そう」「AI時代なのでとりあえず学んでおこう」といったあいまいな理由で学習を始めてしまうと、いざ学習を進めていく中で壁にぶつかった時に「何のためにこんなに苦労しているんだろう?」という疑問が生じ、モチベーションの維持が困難になります。
プログラミングを学んで自分が何をしたいのか、そのためにはどのプログラミング言語を選び、何をどこまで学習すれば良いのか、学習を始める前に目的を明確にしておきましょう。
計画的に学習ができない人
計画的に学習ができない人も、挫折しやすい傾向にあります。
プログラミングは、基礎から応用へと順序立てて学ぶことが重要です。目標や期限を決めずにその場の気分で学習を進めたり、基礎を飛ばしていきなり難しい内容に手を出したりすると途中で理解が追いつかなくなります。
毎日の学習時間や進捗の管理をすることも大切です。
ただでさえ忙しく過ごすなかで、学習時間の確保は課題となります。プログラミング学習はモチベーションの波に流されやすく、挫折してしまうケースも少なくありません。
効率的に学習の成果を出すには、自分に合った学習計画を立て、着実に進めることが重要です。
エラーの解決策を見出せない人
プログラミングでエラーが発生した際、自分で解決策を見出せず、すぐに諦めてしまう人は挫折しやすい傾向にあります。
エラーは、プログラミングの学習過程で必ず発生するもので、それを自力で調べ、理解し、解決する力が求められます。すぐに答えを求めたり、エラー文を読まずに手当たり次第に試すだけでは、根本的な理解に繋がりません。
インターネット検索やAIの活用などを使って、自力で問題解決に挑戦する姿勢がなければ継続的に学び続けることは困難です。
プログラミングの仕事をする上で、エラー対応は日常茶飯事です。学習時に解決策を見出せるように訓練しておく必要があります。
プログラミングを独学で学習する4つのコツ


これまでの内容で「もしかしたら自分は挫折しやすいタイプかも?」と感じた人もいるかもしれません。しかし、がっかりしなくても大丈夫です。
ここでは、独学でもプログラミング学習を成功させるための効果的な方法を紹介します。効率的にプログラミングを習得するコツは、
- 学習目的を定める
- 学習しやすい言語を選ぶ
- 学習する時間を確保・習慣化する
- コミュニティなどに参加して仲間をみつける
これら4つのコツを活用し、プログラミング学習を着実に進めていきましょう。
学習目的を定める
プログラミング学習を始める上で最も大切なことの一つは、「なぜプログラミングを学びたいのか」という学習目的を具体的に言語化することです。
たとえば、「自分のブログを公開するためにWebサイトを作りたい」「簡単なスマホアプリを開発してみたい」といった具体的な目標を明確にすることで、モチベーションが上がり学習がしやすくなります。



ゴールがはっきりしていると、途中でつまずいても「このために頑張ろう」と意欲的に学習を続けられます。
それに加えて、目的が明確であれば言語選びや教材選びもスムーズです。あいまいな目標ではなく、達成したいことを具体的にイメージすることで、効率的に学習を進められます。
学習しやすい言語を選ぶ
独学でプログラミングを学ぶ際、最初にどの言語を選ぶかは学習の継続に大きく影響します。とくに初心者の方にはPythonやJavaScriptのように、比較的学習しやすい言語から始めるのがおすすめです。
これらの言語は、文法が直感的で理解しやすいため、プログラミングの基本的な考え方をスムーズに習得できます。
PythonやJavaScriptはインターネット上に学習に役立つ情報・教材もたくさんあり、疑問や問題に直面した際に解決策を見つけやすいという大きなメリットがあります。
さらに、Webサイト開発やデータ分析、簡単なアプリケーション作成など、できることの幅が広いため、学習の成果が目に見えやすく次の学習へのモチベーションにつながるでしょう。
参考:初心者からのプログラミング学習におすすめの言語とは?選び方もあわせて解説!


学習する時間を確保・習慣化する
プログラミング学習を成功させるためには、学習時間の確保と習慣化がとても重要です。
短時間でも構わないので、毎日決まった時間を学習に充てるルーティンを作りましょう。朝食前の30分間や寝る前の1時間など、具体的な時間を決めてスケジュールに組み込むのが効果的です。
短時間であっても継続して学習に取り組むことで、知識は少しずつ確実に定着していきます。また、学習が生活の一部として習慣化されると、その日の気分やモチベーションに左右されることなく、自然に学習を続けられるようになります。
プログラミング学習も日常の一部にすることで、無理なくスキルを向上させ、確実に目標を達成できるようになるでしょう。
コミュニティなどに参加して仲間をみつける
独学でプログラミング学習を進めていると挫折の壁にぶつかることがあります。
このような状況を避けるために、オンラインコミュニティやSNSを活用して学習仲間を見つけることがおすすめです。
疑問点やエラーに直面した際に質問できる相手がいることはもちろん、互いに学習の進捗状況を報告し合ったり、成果を共有し合ったりすることは学習継続のモチベーションになります。
それ以外のメリットとして、他の学習者からの異なる視点や、自分では思いつかなかった解決策に触れることはスキルアップに直結する大切な経験となります。
一人で学習するよりも、積極的に仲間と交流し、共に学ぶことで楽しく学ぶことができるでしょう。
独学で挫折しそうな人にはスクールがおすすめ!メリット3つ


独学でのプログラミング学習に行き詰まりを感じている方には、プログラミングスクールの利用が効果的です。スクールに通うメリットは次の3つ。
- エラーがおきたときに質問しやすい
- 計画的に進めやすい
- 同じように学ぶ仲間がみつけやすい
それぞれ詳しく解説します。
エラーがおきたときに質問しやすい
プログラミング学習を進める際、避けて通れないのがエラー対応です。
コードの入力ミスや理解できない動作に直面したとき、初心者はどこから手をつけて良いか分からず、学習が止まってしまいます。インターネットで検索しても解決策が見つからず、孤独感や無力感からモチベーションが低下してしまうケースは少なくありません。
プログラミングスクールでは経験豊富な講師が常駐しており、エラー発生時にはすぐに質問できる環境が整っています。疑問点を効率的に解消できるため、時間を費やすことなく、スムーズに学習を進めることが可能です。



単に解決策を教えてもらうだけでなく、エラーの原因特定方法や修正のノウハウが学べる!早い段階で自力で問題解決ができるようになります。
計画的に進めやすい
計画的に進めやすいこともスクールで学習するメリットです。独学では、どのくらいの期間で何を習得するのかといった学習計画を立て、それを管理するのは簡単ではありません。学習計画の不備は、挫折する大きな要因の一つとなります。
プログラミングスクールでは、体系的に設計されたカリキュラムが用意されており、計画的に学習を進められます。学習のロードマップが明確であるため、次に何を学ぶべきか迷うことがありません。
適切なタイミングで、目標設定や学習の進捗状況も管理してくれるため、計画的に進めやすくモチベーションが維持できます。自分一人では難しい計画的なプログラミング学習も、スクールなら実現しやすくなります。
同じように学ぶ仲間がみつけやすい
学習の孤独感はモチベーション低下の大きな原因の一つです。同じようにプログラミング学習をしている仲間を見つけることがモチベーションを維持するコツです。
スクールでは、SNSでの交流やオンラインセミナーなどを通じて、プログラミングスキルの習得を目指す仲間がみつけやすいです。
一緒に学ぶことで、一人では気づけなかった視点や解決策の発見、情報交換や励まし合いができるのでモチベーションを高く保てます。一人で孤独に学習するよりも切磋琢磨できる仲間がいる環境は、学習を継続するにあたって非常に重要な環境です。



卒業後も情報交換ができるネットワークを築けるため、学習だけでなくキャリアにおいても貴重な財産となります。
プログラミングで挫折する人の特徴と独学で学習するコツのまとめ
本記事では、プログラミング学習で挫折する理由・挫折しやすい人の特徴と、独学で成功するための具体的なコツを解説しました。
学習を始める前に、
- 学習目的を定める
- 学習しやすい言語を選ぶ
- 学習する時間を確保・習慣化する
- コミュニティなどに参加して仲間をみつける
といった4つのコツを押さえることで、独学でも着実にスキルを身につけられます。
もし、独学での挫折が心配な場合は、プログラミングスクールの利用も検討しましょう。より効率的にスキルを習得できる可能性があります。
挫折を恐れることなく、この記事で紹介したヒントを参考に、プログラミング学習でキャリアアップを目指しましょう!
参考:デイトラの評判はどう?現役エンジニアが解説!注意点とおすすめポイント

