プログラミングのスキルを習得するには一定の学習期間が必要です。これからプログラミングを始めるにあたり、スキル習得後、どのような仕事に就くのか、そのためにはどの言語を学べばいいのか…など、疑問を持つ人もいるのではないでしょうか?
この記事では、プログラミングのスキルを活かせる職種、年収を上げていくためのキャリア・働き方について紹介しています。
プログラミングを始める前のキャリアプランの参考にぜひご覧ください。
- プログラミングについて
- プログラミングのスキルを活かせる仕事一覧
- 働き方の選択肢
プログラミングとは?
プログラミングとは、
コンピュータを動かすための指示を順番に出して、組み立てていくことです。
プログラミングはパソコンやスマホの中だけではなく、身近なところでも使われています。たとえば、自動販売機や冷蔵庫などの家電、エレベーターなど。これらすべてにプログラムが組み込まれて正しく動いています。
プログラマーとシステムエンジニアの違い
プログラマーとシステムエンジニアの違いは企業によっても線引きは異なり、明確な定義はありません。
一般的にプログラマーは下流工程と言われる実装・コーディング・テストなどを担当します。具体的には、プログラミング言語を使用したコーディングやバグを見つけて修正するデバッグ、既存システムの保守や運用などです。
一方、システムエンジニアは上流工程と言われる、要件定義やシステム全体の設計などを担当します。システムエンジニアはプログラミングスキル以外にもプロジェクトを管理するスキルや幅広いIT知識が求められます。
要件定義とは、システム開発をするプロジェクトの初期段階で行う次のプロセスです。
- クライアントの求めているものを明確化
- 開発するシステムの機能・性能を具体的に定義
- プロジェクトの目標や範囲、制約条件を決める
クライアントと開発チームの認識を一致させることで、後々のリスクや手戻りが減らせプロジェクト全体の効率化・クオリティの向上につながります。
プログラミング的思考とは?
- 論理的に考える力
- 問題解決能力
論理的に考える力とは…
具体的に言うと複雑な課題を分解して整理し、順序立てて考え適切な解決策を導き出す力のことです。主観にとらわれずに客観的な事実や根拠をもとに判断します。
論理的に考える力は、プログラミング学習によって培われ、プログラムのバグを解析・修正、最適化するときなどに役立ちます。
問題解決能力とは…
問題を見つけて解決方法を考え、その解決方法を実行する能力のことです。まず現在の状況を分析して課題を特定し、根本の原因を見つけます。その問題・課題の解決策を導き実行、改善をします。
問題解決能力が培われると、大きな問題を分解して段階的に解決していくことができます。
プログラマー以外の仕事でも役立つこれらの能力は、プログラミングを学ぶことで培われていきます。
プログラミング学習後のキャリア形成
IT化が進む近年、プログラマーの仕事には高いニーズがあります。今後もさらに需要が高くなると予想される、高収入が目指せる職種です。
システムエンジニアやプロジェクトマネージャーなどの上流工程に関わる仕事へのキャリアパスも可能◎
ITエンジニアの平均年収はどれぐらい?
続いて、ITエンジニアの年収について見ていきます。
ITエンジニアの平均年収は、約461万円で、平均的な日本の年収からすると高いと言われています。下のグラフでは、300万円〜500万円の人が50%以上、700万円以上の人が10%近くいます。
次のグラフは、ITエンジニアの平均年収を表しています。
こちらは、ITエンジニアの年代別に見た平均年収のグラフです。
年代別のグラフでは、年齢に比例して年収は高くなっています。多くの経験や専門的なスキルを身につけることで、高収入が目指せる職種といえるでしょう。また、エンジニアの職種は幅広く、収入アップが見込める職種への転職もで可能です。
プログラミング学習を活かせる仕事
プログラミングのスキルを活かせる仕事は上の図でわかる通り、大きな分野ごとにいくつかの職種に分かれています。会社によって職種の境界は異なり、1人のエンジニアがいくつもの職種をまたぐ業務をしている場合もあります。
ほかにも、エンジニア以外でプログラミングスキルが活かせる仕事もあります。
- Webデザイナー
- Webマーケター
- データサイエンティスト
Webデザイナー
UI/UXデザインでのプロトタイプ作成・デザインの実装にプログラミングスキルが必要です。HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を習得しましょう。
Webマーケター
Webマーケティングは、Googleアナリティクスのような分析ツールを使ったマーケティング戦略を立案します。データ分析やWebサイトの最適化をするために、プログラミングスキルが必要とされるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、データの分析・ビッグデータの処理においてPythonやRなどの言語を使用します。プログラミングスキルを活用して、データの可視化や予測モデルの構築を行います。
目指せるキャリアプラン
IT職には様々な職種があり、選ぶ職種によって必要なスキルは変わります。
IT業界では、プログラマーからスタートして経験を重ねたあとシステムエンジニアを目指す人が多いようです。一例として次のようなキャリアがあります。
プログラマーから…
- システムエンジニアになる
- 専門性の高いスキルをもつITエンジニアを目指す
- プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーになる
設計に基づくシステム開発やテストを行うプログラマーから、クライアントとの交渉や企画、システムの全体設計を行うシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーへの職種変更をする人も多いでしょう。
システムエンジニアやプロジェクトマネージャーは、プログラミングのスキルに加えて、コミュニケーション能力や交渉力、プレゼンテーション能力が求められます。そのため、プログラマーよりも高い報酬が得られる傾向にあります。
働き方の選択肢
プログラマーなどのエンジニアは、在宅でも仕事ができる職種で、柔軟な働き方が可能です。
- 企業で働く
- 副業
- フリーランス
プログラミングを学習してすぐは、まだ経験やスキルが不足していることが多く、フリーランスとして独立し継続的に収入を得ることは難しいかもしれません。
まずは企業に就職し、チームとしての経験を積むことでスキルアップしていくのもいいでしょう。
市場ニーズが高いプログラミングスキルは、そのあとのキャリアプランで、フリーランスとしての働き方も目指せます。
もう一つは、副業としてはじめる方法です。本業で安定した収入を得ながら、副業としてクラウドソーシングサイトなどで案件を受注してみましょう。
初めは低単価の案件から受注し少しずつ単価を上げていきます。実際に仕事を受けながら経験やスキルを重ね、ポートフォリオも充実させていけるといいですね。副業として始めた事業が、本業の収入を超える可能性もあるので、副業から挑戦してみることをおすすめします。
プログラミング学習後のキャリアを考えよう
プログラミングの学習を始める前に、スキルの習得後どのような職種に就くのか、目的の職種ではどんな言語が必要とされるのかを考えましょう。キャリアプランを考えておくと、目的がはっきりとわかり挫折することも少なくなります。
プログラミングスキルは、今後さらに転職市場で求められるスキルです。興味がある人は、無料(有料プラン含む)でプログラミングの基礎が学べるサイトProgate(プロゲート)からスタートしてみるのもおすすめです。
プログラミングスキルを身につけ、キャリアアップを目指しましょう!