50代になると子育てがひと段落、時間に余裕ができて今後の人生と仕事について考える人も少なくありません。
「50代以降も長く働きたい」
「より自分らしく仕事がしたい」
「社会に貢献したい」
このような思いがある一方で、体力や健康面が気になり始める時期でもあります。
疲れやすさを実感することも増えてくるので、どのような仕事を選べばいいか迷う人も多いでしょう。
この記事では、50代から「長く続けられる仕事」を探している女性のために、仕事を選ぶときに重視するポイントや仕事探しのコツを紹介します。

これから10年先を見据えた、長く続けられる仕事がわかります
自分らしい働き方を考える、きっかけづくりにもなりますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
- 50代女性が長く続けられる仕事選びのポイント
- 長く続けられるおすすめの仕事5つ
- 50代女性が仕事を探すコツ
50代女性が長く続けられる仕事を選ぶポイント


50代女性の仕事選びは、20代や30代とは違う視点から考える必要があります。
長く働くためには、「働きやすさ」や「充実感」など、自分の価値観を大切にした視点が重要です。
ここでは、自身の価値観や働きやすさを大切にしながら、長く続けられる仕事を選ぶポイントを、順に説明していきます。
体力的に無理なく働ける
長く働くためには、体力的に無理のない仕事を選ぶことがとても重要です。自身の基礎体力を考慮し、業務内容を選びましょう。
これまで体を動かす仕事をしてきた人、スポーツが好きで日頃から体を鍛えている人であれば、接客業などの長時間の立ち仕事や、営業や介護職のような動き回る仕事も苦痛ではないかもしれません。
一方で、体力に自信がない人は、座ってできる事務作業や、短時間のパートタイム、在宅ワークが良いでしょう。たとえば、コールセンターのオペレーターやバックオフィス業務、Webライターなどは体力的に負担の少ない作業です。
これまでの経験・スキルが活かせる
これまでの経験やスキルが活かせる仕事であれば、自分の能力を発揮しやすいだけではなく、仕事を覚えるまでの期間を短縮できるため、即戦力として働けます。
活躍ができる場面も増え、キャリアアップが目指せます。
これまでのスキルや経験は、仕事の経歴だけではありません。選ぶ職種によっては、家事や子育ての経験、家族の介護なども仕事で活かせる経験やスキルになり得ます。
ほかにも、コミュニケーションが好き、パソコンが得意、コツコツ作業に没頭できるなど、趣味や特性も仕事に役立つスキルと言えるでしょう。



自分の得意なことは何か?どんな仕事だと強みが活かせるかを考えることがポイントです
柔軟な働き方ができる
柔軟な働き方ができる仕事も、長く働き続けるうえでの大切なポイントになります。
50代はライフスタイルも変化しやすい年代です。子育てはひと段落したものの、親の介護の心配や、自身の体調の変化もあります。
長く働き続けるためには、このような急なライフスタイルの変化にも対応できる、「労働条件の良さ」も長く働ける仕事を選ぶ重要なポイントです。
- シフトの融通が利くか
- 勤務時間は希望に合っているか
- プライベートの時間が確保できるかどうか
これらの点をチェックしてみましょう。
家事や介護と仕事を両立させたい人は、柔軟な働き方がしやすい在宅ワークがおすすめです。



女性が長く働くためには、未来の自分のライフスタイルもイメージしながら、柔軟な働き方を選択していくことが大切だといえます。
やりがいがある
やりがいが感じられる仕事を選ぶと、楽しみながら長く続けられます。
何にやりがいを感じるかは人それぞれ違うので、自分と向き合って、仕事の何に喜びとやりがいを感じられるか考えてみましょう。
「もう50代だから、今さら…」などと考える必要はありません。65歳以上も仕事を続けている人は13.4%、65歳〜69歳の53%以上が就労しているというデータもあります。





50歳からでも15〜20年のキャリアが積めると思うと、新しい世界に飛び込むのもあり?
50代女性が長く続けられるおすすめの仕事5つ


50代女性が長く続けられる仕事は、これまでの人生経験で培ってきたコミュニケーション力や、柔軟な対応力が活かせる仕事に活躍の場が多い傾向です。
とくに、人と接する仕事では即戦力として活躍できる可能性があります。
ここでは、50代女性が長く続けられるおすすめの仕事を5つ紹介します。
- 事務職
- 介護職
- キャリアカウンセラー・コンサルタント
- 家事代行
- Webライター
事務職
事務職は基本的にデスクワークで体力的な負担が少ないという特徴があります。在宅ワークでできる仕事も多く、経理代行やバックオフィス業務、オンライン秘書などの仕事にシフトできます。
基本的なパソコンスキルは必須になりますが、企業の需要もあるため今後長く続けられる仕事といえるでしょう。
ただし、20代〜30代の女性にも人気の職種のため経験者が優遇されやすい傾向です。50代から未経験で採用されるには、パソコンのスキルに加えて専門性のある関連資格を取得しておくと有利になります。
経理事務では、一般的に日商簿記検定の2級以上を取得していると、未経験からでも優遇されやすいと言われています。
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介護職
介護職は高齢化が進む日本において、需要が高まり続けている職業です。
高齢者の中には「世代の近い介護職員のほうが安心」と感じる人も多く、50代女性にとって活躍しやすい仕事といえます。
未経験・資格なしでも応募できる求人があることや、正社員やパートタイムなど、希望する働き方が叶いやすい点でもおすすめです。
実務経験を積みながら、国家資格である「介護福祉士」の受験資格も得られるため、将来的に報酬が上がる可能性もあります。長く続けることを考えた場合、ステップアップできる環境はやりがいを感じやすくなります。



仕事内容は、施設によって違いがありますが、食事・入浴・排泄のケアなど、体を使う仕事になるので、ある程度の体力が必要な仕事です。
キャリアカウンセラー
キャリアカウンセラーは、会社での悩みや転職などの、キャリアに関するさまざまな相談にのって、心理的なサポートをする仕事です。
最近は、キャリアチェンジを目指すシニア層からの相談ニーズも高くなっています。シニア層は、年齢が近い50代のキャリアサポートを希望する人も多く需要のある仕事です。
キャリアカウンセラーの仕事は、50代以降の女性が活躍しやすい職業で、これまでの豊富な人生経験からのアドバイスができる、コミュニケーション力が活かせるという理由から、採用されることも多いようです。
キャリアカウンセラーには民間資格がありますが、無資格でも就業可能です。
一方で、より具体的なキャリアサポートを提供する「キャリアコンサルタント」と名乗るには国家資格が必要です。



キャリアコンサルタントは、実務経験3年以上、または養成講習を受けることで受験資格が得られます
キャリアコンサルタントは、ハローワーク、人材派遣会社、企業の人事部門など幅広い分野で活躍の場があります。長期での就労を考えるのであれば、資格取得にチャレンジするのも良いでしょう。
家事代行
家事代行は、個人宅を訪問し家事をサポートする仕事です。女性は家事を日常的に行っていることが多いため、即戦力として活躍できます。
最近では、共働きの家庭や独居高齢者の増加もあり、家事代行サービスの需要は増加傾向です。個人で仕事を受注し、フリーランスとして活躍の場を広げる人もいます。
サービス内容は食事の準備や清掃、片付け、買い物代行など。自分のペースで勤務しやすく、これまで行ってきた家事スキルで、ダイレクトに感謝されるため、やりがいも感じやすくなります。
一方で、第三者の家庭に入ることから、依頼者との信頼関係構築が必須です。それぞれの家庭のルールやニーズを把握し、守秘義務を徹底、依頼者としっかりコミュニケーションをとることが仕事をする上でのカギになります。
Webライター
Webライターは主にWebサイトやブログなど、インターネット上に掲載される文章や記事を執筆する仕事です。書くことやリサーチをすることが好きで、一人でもコツコツ作業ができる人は、Webライターに向いています。
企業に所属するほか、業務委託として仕事を受注したり、フリーランスとして働くことが可能です。パソコンさえあれば、自宅やカフェなど好きな場所での作業も可能で、比較的時間に拘束されない柔軟な働き方ができます。
在宅で働けること、仕事量を自分で調節できて体への負担が少ないことから、50歳からも長く続けやすい仕事と言えます。
その一方で、Webライターは未経験からでも始めやすいため、はじめは報酬が低く安定した収入が得られません。長期的な目線で実績を重ねていく必要があります。



それでも、空いた時間で始められるので、まずは始めてみることをおすすめします
Webライターの始め方はこちらで詳しく解説しています!


50代女性が仕事を探すコツ


50代女性が長く続けられる仕事を探す際、これまでの経験や過去に取得した資格を、一通り書き出して整理してみましょう。
次に、今後どのような職種で活躍したいのか、持っているスキルや経験をどのように活かすかを考え、キャリアプランを決めていきましょう。
ここでは、50代女性が長く続けられる仕事を探すコツを具体的に紹介します。
目的に合った働き方を考える
働く目的は何かをまずは考えてみましょう。
「社会貢献をして人生を充実させるため」「年金生活に入るまでにお金を貯めたい」など働く目的を考え、それを実現するための働き方を見つけましょう。
正社員として働く
安定して収入を得たい人や福利厚生の充実を優先したい人には正社員として働くのがおすすめです。老後への貯金や年金受給の計画も立てやすいため、金銭的な安心につながります。
「50代から正社員として雇ってもらえるの?」と思うかもしれませんが、2020年から2023年までの、女性の就業率と就業形態の構成割合をみてみると、就業率は15〜24歳と65〜74歳では低下していますが、それ以外の幅広い年齢層で上昇が続いています。
さらに、正規雇用として働く割合も上昇しており、45歳〜64歳も数値の上昇がみられています。
正社員でキャリアを積んでいきたい人は、チャレンジする価値があるといえるでしょう。


パートタイム
すぐに働き始めたい人や、仕事をしながら自分の時間も確保したい人はパートタイムがおすすめです。
子育てや介護などで正社員として働きにくい、プライベートな時間を大切にしたい場合の選択肢の一つとなります。
ただし、働く時間が短いため、条件を満たしていないと社会保険に加入できません。長く働き続けるためには、夫の扶養に入る、労働時間を調整して社会保険に加入する、などの対策が必要になります。
副業・フリーランスとして働く
在宅ワークなどで柔軟に働きたい人におすすめなのが、副業やフリーランスとして業務委託で仕事を受注するという働き方です。
クラウドソーシングサイトなどを使って、クライアントから仕事を受注し「業務委託契約」を結びます。依頼された成果物の対価として報酬を受け取るという働き方です。
オンラインで完結する仕事が多く、働く日数や時間、いくら稼ぐか、どのくらい仕事を受けるかは、すべて自分の裁量次第になります。
安定して収入を得るには、実績や継続力が求められますが、スキルを身につけていくことで、報酬を正社員で働く以上に上げられる可能性があります。
すぐに、安定して収入が得られるといった働き方ではないですが、好きなこと得意なことで「やりがい」を感じながら仕事ができるメリットがあります。



「好きなことや得意なことを仕事にする」という視点は、50代から長く続ける仕事を探すうえで大切にしたいポイントです。
業務委託でできる「在宅ワーク」について、詳しくはこちらの記事が参考になります!


幅広く求人情報を見る
「50代女性が長く続ける仕事」を探すコツは、幅広い媒体から求人情報を得ることです。できるだけ多く求人を見て、希望に合う仕事を見つけましょう。
転職エージェント
転職エージェントは、求職者と企業の間に入って仕事を紹介し、求職者の希望に合う転職先を探してくれるサービスです。
仕事の紹介だけではなく、転職相談から面接対策、企業との年収交渉などのサポートを無料でしてくれます。転職エージェントによってサポートの違いはありますが、シニアの転職に特化したサービスもあります。
20〜30代の転職と比較すると、50代からの転職はハードルが高くなるのも事実です。転職エージェントでは、紹介される求人が限定されることも少なくありません。
仕事を探すコツは、一つのエージェントだけではなく、複数のエージェントや求人サイトを利用することです。できるだけ多くの求人から、条件を比較して希望に近い会社を探しましょう。



キャリアアドバイザーに転職相談をすることで、転職活動への不安が軽くなることも
転職エージェントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事が参考になります


ハローワーク
50代の人材を求める地元の企業は、ハローワークに求人を出していることもあります。ハローワークでは、正社員だけではなくパートの求人も取り扱っています。
まだキャリアについて考え中の人も、ハローワーク職員に相談してサポートを受けるのもいいでしょう。直接ハローワークで相談すると、希望に近い求人が見つかったらその場で応募手続きができるのもメリットです。
オンラインでの仕事探しもできるのでチェックしてみましょう。
まとめ
50代女性が長く続けられる仕事5選と、働き続けるためのポイントについて紹介しました。
- 体力的に無理なく働ける
- これまでの経験・スキルが活かせる
- 柔軟な働き方ができる
- やりがいがある
長く続けられる仕事に何を求めるか、大事にしたいポイントの優先順位を考えて、仕事を選択しましょう。
50代女性が長く続けられる仕事の選択肢は増えています。10年先のキャリアプランを考え体力や経験を考慮し、自分に合った仕事を見つけることが大切です。
ぜひ仕事探しの参考に、長く続けられる仕事が見つかることを願っています!
新しいスキルを身につける「50代女性の学び直し」おすすめスキルはこちらの記事で解説!


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