「家庭と仕事の両立」は多くの女性が頭を悩ませている身近なテーマではないでしょうか?
私自身も家庭と仕事を両立させたいと頭を悩ませてきた者の一人です。
子どもがまだ幼稚園に通っていた頃は、いわゆる「ワンオペ」の状態。仕事と子育てを同時に抱える毎日は、ハードワークそのものでした。
子どもが体調を崩すたびに、ため息をつきながら職場に電話をする…どうしようもないことだけど申し訳なく、その憂鬱な気持ちといったら。
就職氷河期世代、昭和な家庭で育った私は、母が専業主婦で「家事・育児は女性の役目」というイメージを持っていました。当時の夫に頼ることもできず、一人で奮闘し毎日疲れ切っていたのです。
そして、ようやく子育てが落ち着いてきたかと思っていた矢先、父が癌を患っていることが発覚。ステージ4と宣告されました。
実家から片道3時間の距離に暮らしている私は、「介護とかどうするんだろう…?ま、先の話だし、まだ考えなくても大丈夫かな?」と呑気に思っていましたが、予想よりもだいぶ早く現実的な問題に。
父の病状が日に日に悪化していく中、両親の意向もあり、私が住んでいるすぐ近くに引っ越してくることとなり、突然「介護」に向き合う生活が始まりました。
高齢化社会、父も長生きするだろうと、どこか他人事のように思っていましたが、いつ介護が始まるのかは本当に予測不能!早い段階での情報収集は大切だと実感しました。
参考:介護と仕事の両立はできる?在宅ワークが解決策になる理由【経験者にインタビュー!】

介護と仕事の両立はできる?
両親が近くに引っ越してきた頃、父はすでに入退院を繰り返しており、仕事をしていると電話が鳴って駆けつけていく、ということが続きました。
幸い、当時すでに在宅ワークを始めていたこともあって、対応しやすい状況ではありました。それでも、「納期が迫っているのに…!」と焦るときもあり、父にイライラ…優しくできなかったことも一度や二度ではありません。
子どもは「いつから保育園」「あと何年で小学校」と成長の見通しが立ちますが、介護は先が見えません。予測不能な状況に、心身ともにきついと感じる人は多いと思います。
そのときに感じたのは、「フルタイムで働きに出かけている人はどうやって対応しているんだろう?」ということです。
もちろん、自分以外の誰かの手を借りるのだろうけど、頼れる人が常に近くにいるという環境ではない人も多いはず。実際、介護を理由に仕事を辞める人は毎年約10万人いるというデータも頷けます。
子育てや介護は、女性の仕事と決まったわけではありませんが、実際のところ女性が担っているケースも多く、このように感じている人も少なくないのではないでしょうか?
人生の後半、女性の働き方を考える

最近では共働き世帯も約70%、働き方改革などの影響から男性の育休取得が増えていることもあって、女性が家庭と仕事を両立しやすい社会へと少しずつ移行していることがわかる良いデータもあります。
ですが、「女性のキャリアはライフイベントに大きく左右される」という現実があり、子育て・介護・夫の転勤…女性は人生の節目でキャリアの変更を余儀なくされることが少なくありません。
一つお伝えしておくと、わたしは決して男女平等に対して何かを言いたいわけではありません(笑)性別に関わらず、したいと思ったことが選択できる社会になればいいなと。
- もっと柔軟な働き方を選べば、家庭と仕事を両立できるのでは?
- もっと自分が望むキャリアを築けたなら、働くことが楽しくなるのでは?
仕事でヘトヘトになって、帰ってきてごはんの準備をして、子どもの遊び相手になって、両親からのSOSに駆けつけ…倒れるように寝る。
そんな毎日を繰り返し頑張っている女性はすごい!と思う反面、「家庭と仕事の両立」とは?と、このテーマについて考えさせられます。
幸い、いまの社会はリモートワーク、時短勤務、副業など、少子高齢化に対応できる多様な働き方が選べる時代に変化しています。
とくに、リモートワーク・在宅ワークは子育てや介護と仕事を両立させるのに適した働き方です。
- 時間が有効活用できる
- 急なトラブルにも対応しやすい
- 自分のペースで仕事が進められる
といったメリットがあります。
40代・50代という年齢は、これまでのキャリアを振り返り「これからどう生きたいか」を考える絶好のタイミングです。
就職氷河期世代として、コギャルブーム、女子大生ブームなどの社会の変化を敏感に感じてきた世代だからこその、ミーハーな「感覚」をキャリアに活かせるはずです。(笑)
少しでも「働き方を見直すきっかけ」になれば嬉しいです。
参考:主婦が在宅ワークをはじめるなら?おすすめの仕事と探し方

参考:50代女性が長く続けられる仕事5選!選ぶときに重視したいポイントとは
